阪神OBの下柳剛さんは、現役時代に4球団を渡り歩き活躍した、技巧派の左腕投手でした。
現役引退後はABCテレビの解説者として活動するほか、タレント活動や俳優デビューもしています。
そんな下柳さんですが、現役時代には今では伝説と言われるグローブをブン投げブチギレた事件が有名です。
この記事では、そんな阪神OB下柳剛さんの
- プロフィール
- 伝説の秀太にブチギレ事件
- 愛犬家の一面
などについて紹介していきます。
阪神OB下柳剛のプロフィール
名前:下柳剛(しもやなぎ つよし)
生年月日:1968年5月16日
身長・体重:184cm・95kg
血液型:O型
背番号:42(阪神現役時)
ポジション:投手
投球・打席:左投げ左打ち
出身:長崎県長崎市
経歴:瓊浦高校→八幡大学(現九州国際大学)→新日本製鐵君津→ダイエー→日ハム→阪神→楽天
プロ入り:1990年ドラフト4位
- プロ入り当初は150キロを超えるボールを投げられたが、制球力は不十分であり結果が出なかった
- 阪神時代は「のらりくらり投法」とも称された緩急をつけた投球を行っていた
- 下柳が先発する試合は大抵リリーフ投手も登板するため、藤川球児からは「仕事をくれるから」という理由で「社長」と呼ばれている
- 本人曰く「人見知りする性格」で「古い友人でも半年位会ってないと、会ったときに何を話していいかわからなくなってしまう」
出典:Wikipedia
伝説の秀太にブチキレ事件
これは2007年10月1日の横浜スタジアムでの試合で起こりました。
この試合は阪神が勝てばCS進出が決まり、下柳さんの3年連続の二桁勝利も掛かってる試合でした。
この事件を簡単に説明すると
- 1死1塁でセカンド関本賢太郎がゴロを捌きセカンド送球も、ベースカバーのショート秀太の足が離れるのが早くセーフに
- 次打者のショートゴロを秀太が弾いてエラー
- 下柳氏がグローブをブン投げ激ギレ
- ゲッツーコースのシュートゴロを秀太が物凄く慎重に捌きゲッツーならず
- またしても下柳氏がグローブをブン投げ激ギレ
- ライトフライでチェンジ。下柳氏も笑顔に・・・
もはや秀太はガチガチに固まってしまっていますね。
個人的には「シモさん酷いわ、幾ら何でもキレすぎだわね」とも思いましたが、今となってはいい思い出です。
実際に当時はグローブを投げるという行為に批判もありました。
この事件について下柳さんは当時を振り返って、こう話しています↓
1死一塁から関本が二ゴロを処理して、二塁ベースカバーへ入った秀太へ送球。タイミングはアウトやったけど、秀太の足が早く離れてしまいセーフになっとった。
5点リードしていたとはいえ、ピッチャーのオレとしては何とかその流れを食い止めたかった。
「ここはゲッツーで終わらせなアカン」
そんな思惑通り、おあつらえ向けのゴロが秀太のもとへ転がった。
「よっしゃ!」
そう思った次の瞬間、なんと秀太が弾くやないか…。思わず、オレはマウンドにしゃがみこんだ。そして、次の瞬間、グラブを地面へ叩きつけた。反動で帽子も飛んだほどやった。
今後、秀太が遊撃のスタメンという試合もあるやろう。だからこそ、なるだけ簡単なゴロを打たせようと思ったし、実際、オレがイメージしていた通りのゴロが飛んだ。なのに…。
「オレの親心をムダにしやがって!」
ただ、秀太のプレーとは別に、試合前からチーム内の空気がどこか緩んでいるような部分にも、オレはイライラしとった。プロとして、1試合たりともおろそかにできない。みんなが同じ気持ちで戦いたかったのに、それがあまり感じられんかったから…。
引用出典:スポニチ
このような心境だったようです。
また、下柳さんと秀太は引退後のテレビで、この事件の話をするなど、現在でも親交はがあるようです。
その一方で愛犬家の一面も
秀太事件でブチギレる一方で、下柳さんには愛犬家という一面もあります。
2007年に自身2回目のFA宣言の際には、愛犬である「ラガー」に対する待遇で横浜への移籍が決まりかけていたともされています。
下柳さんは当時のことについて雑誌の取材でも語っています。
阪神のエースとして10勝を挙げた '07 年のオフ、2度目のFA権を行使しての国内、メジャー数球団との交渉は、下柳自身の交渉ではなく愛犬の交渉だと報じられ話題になった。
「本当ですよ。横浜は『キャンプに連れてきていいです』。阪神は『世話をする人をつけます』と言ってくれました。当時、犬は川崎に住んでいる人に預けていたので、横浜に行くつもりだったんです。弁護士さんとも話して横浜用のコメントも用意してもう発表する段階でした。そこで、犬を預けている人から『犬のことは心配するな。預かっといてやるから、注目を浴びるところで思いっきりやってこい』と言われてね。『じゃあ、阪神に残ります』となった。実は、横浜のマンションまで決めていたんです」
このように、愛犬ラガーの待遇次第では横浜移籍もあり得たようです。
下柳さんはテレビ番組でも当時の契約交渉について「契約交渉というよりラガー君争奪戦だった」と語っています。
この愛犬ラガーは2013年に永眠しましたが、現在もラガーの子供である「パド」や、スタンダードプードルの「ムー」などの犬を飼育していて、テレビ番組でもその様子が紹介されています。
まとめ
この記事では、阪神OB下柳剛さんの
- プロフィール
- 伝説の秀太にブチギレ事件
- 愛犬家の一面
などを紹介して来ました。
紹介してきた通り、秀太事件は今でも伝説と語り継がれる大事件でした。
あそこまで先輩にブチギレれられると、秀太がガチガチになってしまうのも分かる気がします。
ただ2人は現在でも親交があるようなので、当時のことは2人の間でも笑い話になっているようです。
また、あそこまでの激ギレを見せながら、下柳さんには愛犬家という意外な一面もあります。
現役時代から、聴導犬育成を目的にしたチャリティ活動なども行なっていて、見た目は怖そうに見えますが実は優しいシャイな人なんだと思います。
サンテレビ等では阪神戦の解説を行なっているので、今後下柳さんが解説の際には今まで以上に注目して聞いてみて下さい。
ありがとうございました!