藤浪晋太郎選手は、大阪桐蔭からドラフト1位で阪神に入団し、入団から3年連続二桁勝利をあげました。
しかし近年は不調に悩まされています。
その不調の原因の1つに「制球力」があげられます。
特に右打者に対しては抜け球が目立つ事もあり、新聞などでは「イップス」と報じられる事もありました。
この記事では、藤浪選手の不調の原因や今後の復活についてなどを、藤浪選手のプロフィールと共に紹介していきます。
>>阪神・藤浪晋太郎はなぜ与死球が多い?原因は?ヤクルト畠山とは因縁も…
藤浪晋太郎選手のプロフィール

画像出典:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2017/05/13/___split_50/
名前:藤浪晋太郎(ふじなみ しんたろう)
生年月日:1994年4月12日
身長・体重:197cm・94kg
血液型:A型
背番号:19
ポジション:投手
投球・打席:右投げ右打ち
出身:大阪府堺市
経歴:大阪桐蔭高校→阪神
プロ入り:2012年・ドラフト1位
大阪桐蔭時代は2年の春からエースとして活躍しました。
3年では甲子園春夏連覇を成し遂げ、現メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平選手と共に大きな注目を集めました。
夏の甲子園決勝では決勝史上最速の153キロを記録するなど「難波のダルビッシュ」とも呼ばれました。
また、阪神でチームメイトの北條史也選手とは、夏の甲子園の決勝で対戦しています。
藤浪選手と北條選手の関係についてはこちらの記事から↓
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阪神・北條史也選手の年俸や成績は?藤浪選手との関係は?
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4球団競合の末、ドラフト1位で阪神入団
ドラフトでは阪神、オリックス、ヤクルト、ロッテの4球団が1位指名し抽選の末、阪神が交渉権を獲得しました。
この時の和田監督のガッツポーズと藤浪選手の笑顔が個人的にとても印象深いです。
その後、契約金1億円+出来高5000万円、年俸1500万円の好条件で契約し、入団を決めました。
背番号には19が与えられましたが、これには
阪神球団GMの中村勝広、監督の和田豊から直接指名挨拶を受けた際に、「打倒巨人の意味を込め、(かつて巨人キラーと呼ばれた小林繁が着用していた)背番号19を背負ってほしい」
という意味合いがありました。
プロ入り後の成績
藤浪選手のこれまでの1軍成績はこちら↓
年度 | 試合 | 勝ち | 負け | 奪三振 | 防御率 |
2013年 | 24 | 10 | 6 | 126 | 2.75 |
2014年 | 25 | 11 | 8 | 172 | 3.53 |
2015年 | 28 | 14 | 7 | 221 | 2.40 |
2016年 | 26 | 7 | 11 | 176 | 3.25 |
2017年 | 11 | 3 | 5 | 41 | 4.12 |
2018年 | 13 | 5 | 3 | 70 | 5.32 |
入団から3年連続で二桁勝利を達成。
2015年には最多奪三振のタイトルも獲得しています。
ルーキー時代の2013年には8月に月間MVPにも選ばれています。
また、2015年に出場したオールスターでもMVPを獲得しています。
年俸推移
藤浪選手の年俸推移はこちら↓
2012年 | 契約金1億円 |
2013年 | 1500万円 |
2014年 | 4500万円 |
2015年 | 8500万円 |
2016年 | 1億7000万円 |
2017年 | 1億6000万円 |
2018年 | 1億2000万円 |
2019年 | 8400万円 |
入団から3年連続で二桁勝利をあげた事もあり、4年目で早くも年俸1億円を超えました。
ただ近年は不調もあって年俸ダウンが続いています。
藤浪選手の登場曲
藤浪選手の登場曲はミスチルです。
マウンド用と打席用で2曲を選んでいます。
マウンド:僕が僕であるために
打席:I'LL BE
また、以前の打席登場曲はミスチルのTomorro wnever knowsでした。
この曲の「oh ohの部分をファンに一緒に歌ってもらえたら」と言っていましたが、あんまり浸透しませんでしたね。
藤浪選手の不調の原因はイップス?
近年の藤浪選手の不調は、「制球力不足」が大きな要因です。
特に右打者に対しては
- 抜け球が多い
- 内角を攻めれない
- 四球が多い
などの点が問題にされています。
そしてこの制球力不足について「イップス」なのでは?という報道もありました。
イップスとは?
イップスとは
精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。
野球では投手、捕手、内野手に見られ(外野手もかからないわけではない)、特に投手と内野手には正確なボールコントロールが求められるため、死球や暴投などのトラウマからイップスに陥る場合が多いとされている。
このような症状をイップスと言います。
もしイップスだとしたら原因は?
藤浪選手がイップスだとすると、そうなる原因といえるトラウマには
- 元広島・黒田博樹の激ギレ
- ヤクルト・畠山への死球で乱闘
この2つは間違いなく上げられます。
元広島・黒田博樹の激ギレ
1つは元広島の黒田がキレたことです。
これは打席でバントの構えをする黒田に、藤浪選手が2球連続で内角に抜け球を投げ、黒田が檄ギレしました。
個人的には「そんなキレんじゃねーよ」と思ってしまいましたが・・・
黒田の檄ギレはヤクルトとの乱闘より前の出来事で、あのぐらいから藤浪選手がおかしくなった気はします。
*あくまで個人的感想です
ヤクルト・畠山への死球で乱闘
そして2つ目は、ヤクルト畠山への死球で乱闘になった事です。
やはりこれも、右打者の畠山に対する抜け球での死球でした。
近年では珍しい乱闘に発展しましたが、肩への死球だったので藤浪選手は退場にはなりませんでした。
結果的に乱闘では、中心となった矢野コーチとバレンティンが退場になりました。
守備の送球も不安定に
藤浪選手は近年、守備での送球エラーも目立っています。
ファーストへの送球を無理やり気味にアンダートスで行う事もありました。
もともとフィールディングが上手いとは言えませんでしたが、近年はバント処理を見ていてもヒヤヒヤすることはあります。
牽制悪送球も見られることがあり、金本前監督は藤浪選手の守備・送球について、送球エラーがあった試合後に
「全員バントされたら全部ヒットですよね下手したら」
「投内連係出来ないようでは・・・」
などと語っています。
ここまでの症状を見ると、「藤浪選手がイップス」と言われてしまう事は、否定ができない気がします・・・
復活に向けて
藤浪選手は今後の復活に向けて様々なことを実践しています。
不調の原因のひとつである、1年目から先発ローテーションの一角を担ったことからなる蓄積疲労の回復のため、2017年シーズンオフには動作解析や理学療法、データ分析などを取り入れ、感覚的に捉えていたものを機能的な観点に置き換えることを目指した他、ダルビッシュ有やクレイトン・カーショウとの合同自主トレを経て大幅なフォーム改造、肉体改造に取り組んだ。
このように藤浪選手は復活に向け試行錯誤を続けています。
フォーム改造
このフォーム改造は2018年のキャンプで、元阪神の赤星憲広さんも高評価していました。
ただ、開幕後の実践ではなかなか成果が出ていないのも事実です。
この他にも
「投げる前に大きく腕を上げる」
「弓矢を打つようなポーズをする」
など、いろいろと考えて、フォームの安定、投球の安定を目指しています。
2軍では結果を残している
藤浪選手は2軍調整となりファームの試合に登板すると、しっかりとした成績を残しています。
最近では「2軍で結果を残す→1軍で結果を出せない」を繰り返している所もあります。
1軍と2軍ではもちろんレベルが違いますが、2軍の試合ではプレッシャーが少なく精神的にも楽なのかもしれません。
藤浪選手の不調の原因には精神面も深く関わっていそうなので、藤浪選手の復活には精神的に楽に投げられる事も重要かもしれません。
甲子園のファンのヤジがプレッシャーになる?
藤浪選手が精神的に楽に投球するには甲子園のファンのヤジは1つの壁でもあります。
甲子園のファンのヤジはプレッシャーにもなっているようで、藤浪選手は甲子園での登板について
「甲子園で投げるのは難しい・・・」
と語った事もあるようです。
甲子園のファンの藤浪選手に対するヤジについては
藤浪の登板日の甲子園は異様なムードになることが多く、ボール先行になるだけで場内が騒然となることもある。
「期待が高過ぎるあまりにファンの方からのヤジは他の選手以上に厳しい。特にここ数年は際立っている。まだ20歳そこそこの若者。何とか温かい目で見守ってもらえれば…」(球団幹部)。
「本拠地なのにあの言われ方はかわいそう」(あるセ・リーグ選手)
などの声が上がっています。
藤浪選手は以前に楽天との交流戦で仙台で完封勝利した際に
「仙台のファンはヤジも少なく、すごい投げやすかったです」
と語っていました。
ある意味、「甲子園は投げにくい」と言っている気がしなくもないです・・・
何はともあれ、藤浪選手の復活にはファンの暖かい声援も必要ですね。
今後も暖かく見守っていきましょう。
まとめ

画像出典:https://instagrammernews.com/detail/1802280083614187736
この記事では、藤浪選手のプロフィールや、不調の原因と言われるイップスについて、などを紹介してきました。
阪神が優勝するためには藤浪選手の活躍が絶対に必要だと思います。
藤浪選手にはこの不調を乗り越えて、阪神、日本を代表する投手になって欲しいですね。
ファンの皆さんは藤浪選手の復活を暖かい声援とともに見守ってあげましょう。
ありがとうございました!
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